「人は見た目が100パーセント」の3人がモテないと断言できる“見た目以外”の理由【オタクにモテてもしょーがない 第4回】




Twitterで20万人以上のフォロワー数を誇る「ラブホスタッフ上野さん」が、数あるアニメ・漫画の女性キャラクターたちから学び取れる、現実世界でも通用する”モテの極意”を解説します。参考になる点も、反面教師にしたい部分も、上野さんならではの冷静な目線でズバズバ切り取ります。オタクにモテるだけじゃない、普遍的なモテの真髄がそこにあるはず…!?

とは言え「てか、アニメのキャラって可愛すぎじゃん、あんな顔だったらテクニックとか関係ないでしょ?」というご意見もあることでしょうから、このコラムでは「顔」に関しては一切の考慮を行わない、全てのキャラクターが偏差値50くらいの顔をしているという設定で考察させて頂きます。
平凡な顔をしているアニメキャラは現実ではモテるのかモテないのか、ぜひお楽しみ下さいませ。

■第4回「人は見た目が100パーセント」現在ドラマが大ヒット中の『人は見た目が100パーセント』で御座います。確かに人が人を判断するとき、見た目が最初に判断される要素であり、同時に最も重要な要素の一つであることを私も否定は致しません。

しかし、それでも人は見た目が100パーセントとは言えないのです。人は見た目だけが全てではない。

今回はそんな見た目以外の要素に着目し、主人公である「城之内」「前田」「佐藤」の「女子もどき」3人組がモテない原因に迫ります。
(※ネタバレ注意※ 以下、原作の結末に触れている部分がございます。ご注意ください。)



■致命的な考え方のミスそもそも論になりますが、一体なぜおしゃれをするのか、という話を考えると、これは2つの理由が御座います。
1つ目の理由は自分がおしゃれをしたいから。
自分が着たい服を、可愛いと思う服を着たいから着る。ゲームをするとか、漫画を読むと言ったような趣味と何も変わりません。
分かりやすく言えば「ファッションが趣味」ということで御座います。

2つ目の理由はモテたいから。
『人は見た目が100パーセント』の3人組は、どちらかと言えばこちらに該当するでしょう。

そもそも、もし3人組が「ファッションが好き!」という理由でファッションの勉強を始めたのであれば、失礼ながらおそらくこの漫画は誕生しなかったことと思います。もちろんファッションが好きな方は、わざわざ勉強しようと思わなくてもファッションの知識が身についていくので恋愛において有利なのは間違い御座いませんが、だからと言って「ファッションが別に好きではない」という方が悪いというわけでは御座いません。

私はどんな目的でおしゃれをしても良いと思いますし、それこそおしゃれをしなくても構わないと思っております。

しかし、もし「異性にモテたい」と思っているのであれば、それは好きだろうが嫌いだろうが「ファッションに関心」を持たないわけにはいきません。そしてもし「異性にモテる」ということを考えるのであれば、その目的に沿った服を選ぶことが極めて重要で御座います。

分かりやすい例が「ネイル」などでしょう。

端的に言って「モテる」ということだけを考えるならば、ネイルは男性の琴線に触れることは“ほぼ”御座いません。ですので「モテようと思って」ネイルをしている女性がいらっしゃるとすれば、これは間違っております。

しかし、もちろん私は「ネイルをするな!」なんて言うつもりは全くもってなく、本人がやりたくてやっている分には何の問題も御座いません。ただ、「モテたい」と思っているので“あれば”ネイルに使っている労力を別の何かに使った方が良い、ということをお伝えしたいだけで御座います。

また、このような話をすると「こんなに可愛いネイルなんだから、見ない男が悪い」というような意見を仰る方がいらっしゃいますが、モテようと思っているので“あれば”その考え方は間違っております。男性に好かれる必要があるのですから、男性の意見を聞き、それを参考にしなければならないのです。

さて、この女子もどき3人組ですが、物語の序盤は「男ウケ」ということを全く意識しておりませんでした。ここで問題なのは3人組が「男ウケなんか気にしないでファッションする!」という意味で男ウケを考えていなかったのではなく、単純に「どの服がモテるか」ということを全く考慮していなかったというところに御座います。

つまり、彼女たちが考える「可愛い」のルールでのみ、物事を判断していたと言えるでしょう。

これは個人的な見解になりますが、ファッションに関しての男女の差がよく表れているシーンだと感じました。

服装の面で異性からのウケが悪い男性は「女ウケがいい」と思って服を買うものの、センスがないので「女ウケが悪い服」を選んでしまう。服装の面で異性からのウケが悪い女性は「可愛い」と思った服を買い、その服がたまたま「男ウケが悪い服」だった。

男性は基本的に「この服は(最低限)モテる」と思って服を買っています。ダサい服を着ている男性はセンスがないので結果として全くモテない服を選んでしまっただけで、本人は「自分ができる中でもっともモテる服」と思って服を買っているのです。

一方で女性は男性と比較するとファッションへのこだわりが強いので、まず「自分がその服を可愛いと思うか」という基準が先に出てきてしまうように思います。そしてそこで考えが止まる方も少なくありません。自分がその服を可愛いと思ったから可愛い。

この違いは男性ファッション誌と女性ファッション誌を見比べると際立ちます。

女性誌では洋服を「季節感がある」とか「大人の上品さ」とか「どのようにその服が優れているか」ということを中心に褒めていますが、男性誌では「この服はモテる」とか「女ウケ抜群!」など「いかにこの服がモテるか」という褒め言葉が中心です。

「モテたい」と思っていないのであれば、自分にとって可愛いかどうかという考え方だけで何一つ問題は御座いません。ですが、もしモテたいと思っているのであればその考え方に「男ウケ」という観点を加える必要があるでしょう。

このように女子もどき3人組はファッションに限らず、あらゆる場面において「目的はなんなのか」という価値観が欠如していると言わざるを得ません。後半になるにつれて「この人にモテたい」というような「目的」が少しずつ見えてきますが、特に前田さんは「目的意識」が極めて希薄であるように感じます。

「このままではいけない」という危機感から研究を始めたのは良いのですが、重要なのは「このままではいけない」の「この」の部分なのです。

例えば「この」が「彼氏がいないままではいけない」という意味であったのならば、漫画の趣旨を全否定してしまいますが、ファッションの勉強なんかする前に合コンにでも行った方がいいですし、「この」が「女子力が低いままではいけない」という意味であるのならば、男の視線なんかそこまで気にする必要もないでしょう。

もちろん明確に口にしていないだけで、本人の中にそれぞれ目的があるのは分かりますが、目的がぶれないためにも「自分は一体なぜ、そういう行動をしているのか」ということを改めて考えた方が良かったかと思います。ファッションよりも大事なことと、ファッションに対しての考え方から3人の問題点を挙げさせて頂きましたが、この問題点はそこまで重要な点では御座いません。

女子もどき3人組がモテない原因はファッションなどという極めて小さな問題ではないのです。さらに言えば彼女たちが言い訳にしがちな「コミュ力」も、確かに問題があるもののそこまで重要な問題では御座いません。

彼女たちがモテない原因。それは、単純に性格が悪いのです。

この3人の中では既婚者の前田さんはそこまででもないのですが、残りの2人。城之内さんと佐藤さんは漫画だから仕方がないところもあるとは言え、性格が悪すぎると言わざるを得ません。

さて『人は見た目が100パーセント』の内容を改めて簡単にお話しさせて頂くと、ファッションに疎い3人組の女性たちがファッションを学ぶ話なのですが、この3人はファッションに関しての知識が少ないので様々な方がファッションのアドバイスをしてくれます。

代表的なのは総務部2人組こと益田さんと根岸さん。他にもUVカットのプロの持田さん。脱毛にやたらと詳しい堂島さん。

また、お店の店員さんなど様々な方がこの女子もどきのためにアドバイスをしてくれるのですが、私が漫画を読み返した限り、持田さんが地図を作った場面以外、ろくにお礼を言っていないのです。

もちろんこれは原作が漫画なので演出の都合ということもあるでしょうが、特に総務部の2人組が色々と教えてくれても何もお礼を言いません。一見なんとなく嫌なキャラっぽく見える場面の多い総務部ですが、基本的に何の見返りもなく知識を提供してくれますし、特に仲が良いわけでもないのに城之内さんが1人の時は食事に誘うなど、ものすごく優しく対応してくれています。口でのお礼だけではなく、菓子折りの1つでも持って行ってお礼をしても良いくらいの関係だと思うのですが、善意で教えてくれている総務部2人組に対してお礼をしないばかりか皮肉っぽい対応をすることも少なくありません。

それが顕著なのが、第23話の『バッグの品格』の時の総務部への対応。

その時点では何1つ女子もどき3人組に対して行動をしていないにもかかわらず、どこまでもバカにしたような態度をとる。あまり内容を具体的に書くことができないのでこのような曖昧な文章になってしまったことをご了承いただければ幸いです。もちろん人間ですから、自分よりも明らかにモテておしゃれな「総務部2人組」などに対して少なからず嫉妬をしてしまうことは仕方がありません。しかし、それを踏まえてもお礼を言わない、感謝をしない、というのは性格が悪いと言わざるを得ないと私は考えます。

また100歩譲って総務部2人組に対しての行動は嫉妬心からくるもので、本当はお礼が言いたかった、としても「結婚式で祝う気がまるでない(城之内)」とか「成果が出ていないとは言え、気をつかっている相手に対して怒る(3人)」などどうにも性格面で問題があるとしか思えない場面が少なくありません。

自分のことしか考えてない人間誰しも自分のことが最優先になってしまうのは仕方がありません。そのことを否定するつもりは御座いませんし、私だって少なからず自分のことを最優先に生きていると思います。
しかし、幾ら何でも限度というものがあるでしょう。結婚式の二次会に呼ばれて「素敵な男性と出会いたい」と願うのが悪いとは思いませんが、漫画の表現だから仕方がないとは言え、作中で城之内さんは人から指摘されるまで「新郎新婦を祝う」ということを完全に忘れているのです。

また、もう1箇所この3人が自分のことしか考えていないと感じる場面が最後に出てきます。

この漫画の最終回では「人から褒められる」ということの重要性を研究するのですが、その回での城之内さんの一言を引用させて頂きます。

「いやほんと・・・あの“ほめられる” パワーってなんでしょうね!」

まさにその通り。人からの褒め言葉にはパワーがあり、これまでこの3人がなんだかんだで研究を続けてこれたのも総務部の2人や様々な男性が褒めてくれたからでしょう。

人から褒められるのはとっても重要!これからも褒められるように頑張りましょう!

という感じで話は終わるのですが、このシーンを見たときに私は「この3人はファッションどうこうなど関係なく、このままでは永遠に人から好かれることがない」と感じました。

彼女たちは人から褒められると頑張れる、ということに気がついたにも関わらず、結局これまでに自分たちのことを褒めてくれていた総務部2人組に対して全く感謝をしないという点が理由の1つ目。

2つ目は「じゃあこれからは私たちも人を褒めよう!」という考えに至らない点で御座います。端的に言って、彼女たちは終始「くれくれ」としか言わないのです。

もっと自分を見て欲しい。褒めて欲しい。好きになって欲しい。ドキドキしたい。出会いが欲しい。

一度たりとも「何かをしてあげたい」「〇〇したら喜んでくれるかな?」というような発想で物事を考えていないのです。

何度か読み返したものの、総務部の2人組はことあるごとに「髪型変えたんですね、可愛いです」とか「メイク可愛いですね」というように3人組を褒めているにも関わらず、この3人が総務部2人組に対して面と向かって褒めたことは私が確認した限り御座いません。

ただ人にねだってばかりで、自分からは何も提供しない、どこまでも幼稚な子供でしかないのです。

人は見た目が100パーセント今回のコラムでは女子もどき3人組を強めに否定してしまいましたが、これはあくまでもキャラの性格が悪いという話をしたいだけであり、この作品の面白さなどを否定したいわけではないことをご了承頂ければ幸いです。

さて、今回の『人は見た目が100パーセント』ですが、彼女たちがモテない最大の原因は「人に何かをしてあげたい」という気持ちが皆無である、ということに尽きると感じました。

もちろん人間ですから自分のことが第一になるのは当然です。ですが人間は0か100かという生き物ではありません。何かをするときに、まず自分のことを考えるのは仕方ないものの、そのあとに少しは他の誰かのことが脳裏を過ぎる。それこそ1%でもいいのです。

人から褒められて嬉しいと思ったら、もっと褒めて欲しいと考えるのが人間です。しかしそれと同時に「ああ私ももっと人を褒めなくちゃ」とか「あの人はいつも褒めてくれていたなぁ」と反省や感謝が少しも感じられない方に対して、私は何もお伝えすることが御座いません。

少しだけでもいいので人のことを考える。

彼女たちがモテないのは、見た目ではなく。

自分のことが100パーセント、だからなのではないかと思います。

プロフィール
ラブホスタッフ上野さん
豊かな知見と人間観察眼をもとにした悩み相談への深みある回答が人気を集め、Twitterのフォロワー数は20万以上を誇る。漫画『ラブホの上野さん』(漫画:博士/原案:上野)の原案もつとめ、書籍は現在4巻まで発売されている。同漫画は2017年1月よりフジテレビ系にて本郷奏多主演で連ドラ化。

引用URL:http://woman.excite.co.jp/article/love/rid_Cocoloni_668975/

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